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●カワセミは、ブッポウソウ目カワセミ科に分類され、水辺に生息する小鳥で、鮮やかな水色の体色と長いくちばしが特徴で、ヒスイと呼ばれることもあります。体長は約15cmほどで、くちばしは長く、色は黒ですが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できます。本来は青くなく光の加減で青く見える構造色でシャボン玉の色がさまざまに見えるのと同じ原理です。
カワセミの美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれ、特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見え、漢字表記が翡翠(ヒスイ)と同じなのはこのためです。
●カワセミは海岸や川、湖、池などの水辺に生息し、公園の池など都市部にもあらわれます。最近は都市部の川が綺麗になり、小魚が増え、カワセミが生息する環境が良くなったようです。
●冬は単独行動が多いカワセミは早春の3月〜4月に繁殖期に入り、巣づくり、求愛給餌、交尾と忙しい時期を迎えます。求愛行動の中で、雄が雌に餌を与える求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)はカップルの絆を強めるとともに、雌への栄養補給を行います。求愛給餌を受ける雌は翼を下げ細かくふるわせながら口を開け、まるで雛が餌をねだるような姿勢をとります。この求愛行動をメスが受けるとカップルになり、穴を見つけて巣穴をつくり、奥行き40〜90cmの穴をくちばしと足を使って掘り、ここに4〜7個の卵を産み子育てに入ります。
●カワセミの交尾は1日3〜4回と云われて、1週間位続いて、この間に4〜7個の卵を生み、毎日オスメス交代で抱卵し、約20日で孵化するそうです。孵化後の育雛期間22〜26日ともいわれ、孵化後10日程度はメスがヒナとともに添い寝しているそうです。(カワセミの撮影について)この写真は2010年1月〜12月にかけて、御笠川(太宰府市)と牛頸川(大野城市・春日市)で撮影したものです。このエリアでは1匹〜2匹が約2km範囲を縄張りとして生活しています。野鳥の餌となる小魚は豊富でカワセミやサギ類はこの小魚を餌に川を移動していますが、問題は巣を作る場所を見つけるのに大変苦労しています。(カワセミのとびもの写真撮影について)カワセミは餌となる小魚を獲るため、土手や木の枝から餌を見つけ、ダイビングして捕獲し、近くの岩や低めの枝に留まって獲物を飲み込みます。カワセミが飛び込むときにたまに空中でホバリング(羽根を動かした状態で空中に停止)してから飛び込むことがあります。
このダイビング写真撮影は、距離約15m先の体長約15cmの飛んでいるカワセミにピントを合わせるため、シャッタースピード1/1000以上、絞り8を確保したいため、ISO感度は1600となり、明るい時の撮影となります。カワセミは飛び込む時はスピードが早く、水中から上がるときは遅くなるので、飛びこむ瞬間は諦めて、一旦最初から水面にピントを合わせ、水中に飛び込むのを待ちます。水中に飛び込んだら、水面の波紋にすばやく親指AFで合わせて、水中から出てきたカワセミを追いかけ、餌を食べる場所に停まるまでひたすら連写します。又、カワセミは水浴び等で同じパターンを何度も繰り返えす習性がありますので、この時がシャッターチャンスになります。
●撮影機材
(カメラ ) D300S(とびもの) D7000(とまりもの)
(レンズ )
(左)Ai AF-S Nikkor ED 500mm F4D II(IF) 三脚使用
(右)Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED + 1.4×テレコン 三脚使用又は手持ち |
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