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この福岡のS川では、昨年は5月9日、今年は5月10日に一番子のカワセミのヒナ5匹が無事に巣立ちをしました。前日昼から巣の前で親が鳴きながらヒナに巣立ちを促していましたが、本日、午前5時半からヒナの巣立ちがはじまりました。30分位で5匹のヒナが順番に巣から飛び出し、近くの木に不安げに身を隠して親が餌を運んでくるのを待っていました。
カワセミのヒナは孵化後23日で巣立ち、巣立った後5日ほど餌等の面倒をみると言われていますが、この5羽は無事自立できるかどうか心配です。
(撮影データ)   
 カメラ:ニコンD800  レンズ70−500mm・f4
  三脚                       (福永攻治)
 
ヒナの大きさは親と変わりませんが、嘴が短く先端に白い部分が見られ、胸のオレンジ部分や脚がが黒っぽく見えて、綺麗な鮮明な色ではありません。
未知の世界を不安げに眺めて5分後に巣立ち 巣立ち後は近くの木で 不安げに親がくるのを待つ
巣立ち当日 オスの親は5羽のヒナが隠れている場所に行き順番に餌を与えていました。あちこちに飛んでいったヒナを見つけて、餌を順番に与えます。
巣立ち4日目 まだ親が運んでくる餌を待っているヒナ。 普通は巣立った後、3日もすぎれば、ヒナはばらばらになりますといいますが今年は何故か独立が遅いようです。
 巣立ち3日目 ヒナが木の枝を銜えて魚を石に充てて食べる練習や水中ジャンプの練習をしていました。
(1羽)  橋の下の石で水中ジャンプの練習をしながら、親が運んでくる餌を待っていました。
(2羽)
  当初は、親が給餌していますが、次第に自立心を持たせるため餌をちらつかせ給餌しなかったり、追い出しにかかります。
(3羽)  ヒナどうしのバトルも始まっています。 
(4羽) 暗い橋の下に親が運んできた餌を貰おうとヒナが集まりました。
(5羽) オスの親が餌の魚を持ってきて順番に与えます。今度は誰の番だ  順番は覚えているようです。
(6羽) 親とヒナ5羽で6羽集合の珍しい写真です。巣立ちした5羽がバラバラに行動し、親が餌を運んで来ても全員集まる事は稀です。この写真では餌を銜えた親についてきた3羽とこの枝にとまっていた2羽が偶然一緒になりました。
ヒナの餌やり途中で休憩中のオスの親
親が、川の間を何度も往復しながら、ヒナを指導しています。給餌もあり、追い出しもあり、どうもヒナの成長にあわせているようです
巣立ち後4日目 飛び込んでみたのは良いけど、まだまだ自分で魚を獲るのは無理なようです。
ヒナの水中ジャンプの練習(親と比べるといきよいがない)
 親の水浴び(カワセミは清潔づきで羽根が汚れるとたびたび水浴びします)
餌の給餌の順番をめぐりヒナどうしのバトルが発生 
 
この日は日曜日で40名ほどの見学者・カメラマンで賑わいました。
 
カワセミは年間2〜3回子育てします。巣立ち前の巣の中にいる1番子の餌やり中に交尾を初めていたので、この5匹のヒナが自立したら次の子育てが始まり、7月中には2番子の巣立ちが見られるかもしれません。