若草写真館へ カワセミの巣立ち  カワセミ写真集 カワセミの求愛給餌と交尾 カワセミのダイビング 御笠川のカワセミ 牛頸川のカワセミ



冬は単独行動が多いカワセミは早春の3月~4月には繁殖期に入り、巣づくり、求愛給餌、交尾と大変忙しい時期を迎えます。繁殖期にはオスがメスへ獲物をプレゼントする「求愛給餌」がみられカップルができると穴を見つけて巣穴をつくります。奥行き40~90cmの穴をくちばしと足を使って掘り、ここに4~7個の卵を産み子育てに入ります。(福永攻治)
撮影場所:牛頸川    使用機材  ニコンD300S レンズ500mm望遠×1.4倍テレコン  三脚  照準器  
求愛給餌(きゅうじ)
求愛行動の中で、雄が雌に餌を与えることを求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)と呼んでいます。求愛給餌はカップルの絆を強めるとともに、雌への栄養補給を行います。求愛給餌を受ける雌は翼を下げ細かくふるわせながら口を開け、まるで雛が餌をねだるような姿勢をとります。この求愛行動をメスが受けると結婚、交尾、産卵と子育に入ります。
この雄のカワセミ君は、水中から捕ってきた魚を嘴に挟んで雌にプレゼントしようと必死です。雌は、気づかぬ振りをして逃げ回る。それでも、雄は諦めずに魚をくわえたまま、愛の思いを伝えようと必死です。雌が食べやすいように頭を前にしてじっと待っている雄を見るととても愛らしくなります。
カワセミは♀(メス)は下嘴が赤く、♂(オス)は嘴が黒い 
雄はどこまでも雌を追いかけ求愛給餌をします。涙ぐましい努力です。
上側のメス(下嘴が赤い)が、口をあけて求愛給餌が成功しました。どうやらカップルが成立したようです。
交尾
カワセミの交尾は1日2回は確認できたが、3~4回と云われて、1週間位続いて、この間に4~7個の卵を生み、毎日オスメス交代で抱卵し、約20日で孵化するそうです。孵化後の育雛期間22~26日ともいわれ、孵化後10日程度はメスがヒナとともに添い寝しているそうです。
この写真の交尾は約10秒
巣づくり
よく見ると嘴に泥がついています。カワセミは巣穴を掘る時は嘴に土が付くので度々水中にダイビングして綺麗に土を落とします。
 f10  1/1600  ISO1600  連写8コマ/秒
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カワセミは土手やブロックの雨水排水口等に巣を作るため、何度も調査をして決めます。ダミーの巣穴も見つけているようです。