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2017年(平成29年)2月17日~2月25日の9日間、中国・雲南省の大地のパレット東川紅土地、元陽棚田、羅平の菜の花、石林のツアーに参加。
元陽、羅平は6年前のツアーに参加していますので2度目になり、雲南省は麗江・シャングリラ・梅里雪山ツアー参加に続き、3度目です。
今回の旅は、世界的に有名になってきたの東川紅土地、世界中のカメラマンが集まり、撮影場所の確保が大変な元陽の棚田と、見渡す限りの羅平の菜の花畑を撮影するのが目的で西遊旅行さんのツアーに参加しました。ツアーは、福岡から1名、大阪10名、東京7名の計18名の参加でしたが、中国語堪能の添乗員さんと全日程大きく天気がくずれることなく楽しい旅行となりました。
写真家の間では話題になっている東川紅土地は酸化鉄を多く含む赤土が有名でその赤色や様々な作物や草花で色彩豊かな、まるでパッチワークの絨毯を広げたような絶景が一年中楽しめる場所でした。ここは春、秋に再訪したい場所でした。
元陽ではハニ族が400年以上かけて作った壮大な棚田の景観に再度感激し、天気はいまいちでしたが羅平の金鶏山からのカルスト地形の山々と満開の菜の花畑は絶景でした。 帰りは昆明発の飛行機が霧のため運行中止になり、やむなく中継の北京泊となり、一日遅れの帰宅となりました。
。(福永攻治)
6 2月22日
(水)
元陽のホテル 4:30H発
朝日の多依樹棚田
元陽 9:30H発 羅平へ
、再び早朝、朝日の名所・多依樹の展望台へ。その後、菜の花畑の広がる羅平へ。羅平泊
7 2月23日
(木)
羅平ホテル 8:30H発
(九龍瀑布)(プイ族の村)
(金鶏山)(牛街)
早朝、朝日に照らされる菜の花とカルスト地形の金鶏山へ。その後、羅平郊外の観光(山上から眺める壮大な滝・九龍瀑布、菜の花畑が地形に沿って等高線を描く牛街。また、プイ族の村も訪問します。羅平泊
8 2月24日
(金)
羅平ホテル 8:30H発
(石林)風景区観光昆明  へ

専用バスにて昆明へ。途中、世界遺産・景勝地・石林風景区を見学。夕食は、雲南名物・過橋米線の料理を賞味。昆明泊

9  2月25日
(土) 
昆明 16:30発
北京 19:20着
昆明発飛行機が天候不良でキャンセルになり北京泊になった。
 10  2月26日
(日)
北京 8:40発
関空 12:40着
北京から空路、東京・大阪・それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
関空から新幹線で博多駅へ。
5日目(2月23日) 元陽(棚田)~羅平(菜の花)へ (440km)                       (羅平泊:金源賓館
羅平近郊でまたもや交通事故現場に遭遇、大きな渋滞もなく羅平へ。しかし中国の交通事情はかなり深刻なようだ。
最近中国ではこうした無茶な運転をする人々のこと『怒路族』というそうです。その他『夜猫族・夜更かし』『月光族・給与を使い切ってします』『草苺族・プレッシャーに弱い』等。
日が沈んだころ羅平に到着、最初の菜の花畑で休息
羅平 
 旧正月(春節)が終わると春の訪れを感じます。この季節、中国雲南省の羅平(らへい)では菜の花が満開に咲き、見頃を迎えています。今年は2月8日から4月23日にかけて菜の花祭りが行われています。近年では国内外からカメラマンや観光客が訪れ、羅平は人気の観光スポットとなっています。羅平は昆明から東へ200kmほどの所にあり、列車だと3時間半かかります。ここは中国でも有数の菜種油の産地で、菜の花畑の総面積は約2000km²あり東京都の面積に相当する大きさです。羅平では「菜の花畑の絨毯」だけではなく、その中にカルスト地形の美しい奇峰(金鶏峰)が顔を出し、また立体的な螺旋状の棚田のような「牛街花畑」があります。その他、この周辺には魯布革小三峡、九龍河瀑布、多依河風景区といった観光名所もあります。
羅平の菜の花畑は、三百平方キロメートル。油菜の種の年生産高が3000万kg、時期になると、見渡す限り一面の菜の花畑になります。菜の花の時期は、毎年一月の中旬から三月の中旬までの約2ヶ月。古くから羅平は菜種油の産地として名高く、最近では、この菜の花畑を利用しての観光業にも力を入れ、菜の花の収穫が終わると、4月からはタバコを植えその収穫が9月、そして菜の花……。その繰り返しになるそうです。

羅平県城東北22キロにある九龍十滝は、九龍河の有名な大きな瀑布群であり、地元のプイ族の人は大畳水といっていましたが、現在人々は"九龍瀑布"と言っているそうです。 ここにプイ族が住んでおり、毎年農暦の二月二日に近くの貴州、広西のシュイ族など民族の若者がきれいな服装を着て、歌を歌ったり、縁組みを選んだりしています。同時に各族の若い者が高足踊り、野毛人踊りを踊ってくれるそうです。

 6日目(2月24日) 元陽~羅平(九龍瀑布~金鶏峰~牛街)                      (羅平泊:金源賓館
 金鶏峰
ホテルを6:30に出発、朝日が登る金鶏峰を期待して、一番近い見晴らしのいい高台に登りました。遠くは霧で墨絵のようなカルスト地形と菜の花畑が広がっていました。頂上の見晴らし台は多くのカメラマンでいっぱいでしたがここからの眺めは最高でカルスト地形の山々と菜の花の絨毯は最高の景観でした。年間平均気温は15℃、2-3月の平均気温は12℃前後で全県、全山菜の花畑で見渡す限りの黄色い絨毯を敷き詰めたようでこの様な風景はここだけだと思います。
 金鶏峰は羅平の北東11キロのところにあります。カルスト地形の大地に広がる菜の花畑に思わず感動! そこにすり鉢をふせたような形の丘がぽこぽこと並ぶ不思議な風景でもあります。金鶏峰は東に向かって菜の花畑が広がっているので、日の出から午前中に訪れるのがおすすめです。午前は靄がかかることが多く、幻想的な風景がみられます。!金鶏峰の菜の花畑では天然はちみつを売る露店が並んでいました。
   
九龍瀑布
羅平の町から東北に約22kmの所にある九龍瀑布。中国6大瀑布の一つで、一番美しい瀑布と云われています。
入場口ではパスポートを提示して、入口~ケーブルカー~展望所~神龍滝~出口までのハイキングを楽しみました。
僅か4kmの長さの中に大小9つの滝が見られ、一番大きいものは神龍滝と云われて、高さ56m、幅114mで大変迫力があり、ケーブルカーで上がった展望台からは菜の花畑と九龍瀑布が一望できました。
 プイ族のおばさんたちが大根やサツマイモ、漬け物などを売っていました
瀑布群一望 
神龍滝と下流の滝
 
 周辺で暮らすプイ族の人々は「大畳水」と呼んで崇めたそうで滝が落ちる様は、あたかも龍が天に昇るようだといわれています。
 滝壺周辺     展望台から景観を楽しんだ後は、徒歩で階段を下りて神龍滝の滝壺のそばに。
 
水煙が立ち上る滝壺まで竹を組んだ観光用平舟に乗船して一周。
浅瀬の飛び石伝いに対岸へ。川の真ん中に立って瀑布を正面から眺めました。幾重にも落下する滝は、先ほどとはがらりと表情を変えて、凄まじい勢いで迫っていました。
 
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浅瀬の飛び石伝いに対岸へ。川の真ん中に立って瀑布を正面から眺めました。幾重にも落下する滝は、凄まじい勢いで迫っていました。
 
プイ族の村散策
九龍瀑布の観光後、近くのプイ族の民家風のレストランで昼食。めずらしいしい五色ご飯(もちごめ風)と菜の花を始め、たくさんの野菜料理を食べました。
          
(雲南省の黄色いもの)   菜の花、しょうが、ハチミツ、   (雲南省の白いもの)  銀杏、ダイコン、白酒
長閑なプイ族の村を散策
金鶏峰
ブイ族の村散策後は再度金鶏峰に行き、300段ある高台に登りました。
プイ族は古くから水稲栽培に従事した民族ですが、布依錦と呼ばれるろうけつ染めや刺繍が得意。図案が美しいことでも知られ、男女とも紺、黒、白色の木綿の民族衣装で、頭巾を多用するのが特徴です。女性ガイドさんも刺繍入りのきれいな民族衣装を着ていました。
。現地ガイドのプイ族の燕さんと記念撮影。
羅平は菜の花の里として中国人や海外のカメラマンが訪れるようになり、この時期が最高の景観として人気のようです。全県、全山菜の花畑と云っても良いくらいに見渡す限り、黄色い絨毯を敷き詰めたようで圧巻でした。
信じられないかもしれませんが、手前のこの道は高速道路です。牛車が通り、Uータウンもしています。
 
 
養蜂業者
菜の花畑のあちこちで養蜂業者の巣箱を見かけました。この時期、羅平周辺には中国全土から養蜂家が集まってきて羅平は1年の収穫高を左右する重要な土地なので、業者は春節(旧正月)でも故郷へ帰らず、ひたすら密を追い求めているそうです。
巣箱から取り出した蜂蜜を遠心分離器にかけ、その場で瓶詰めにして販売していましたが、やはり日本人は蜂蜜屋で購入かな。
 菜の花は、食用油を取るためです。菜の花が終わると、たばこの葉が植えられるようです。
 カルスト地形ならでのおむすび山の菜の花畑をカートに乗り、違った風景を楽しみました。
 
牛街
タニシの菜の花
菜の花でしたが、牛街からの渦巻状のタニシの菜の花畑はとてもきれいでした。道路から眼下に見渡せ、菜の花畑の立体的な模様にはミステリーサークルのような景観でした。
この葉の花から採れる油は年生産量は3000万Kgで中華料理には欠かせない油ですが、この羅平の油は品質がよく全国的に有名だそうです。政府が栽培を支援をして収穫したものは全量買い取り、農民は畑を耕して種を撒くだけ・・。少しずつ農民の賛同が得られて、今では全県が観光地として、菜種油の産油地として、極上の蜂蜜まで採れて一石5鳥くらいの効果が出ているそうです。
ホテルへの帰り、羅平で一番の蜂蜜専門店により、トランクの重量を気にしながらお土産用の蜂蜜を買いました。 1kg 100元~140元。
雲南省・母系家族 モソ人の通い婚について
「通い婚」は「アシャ(阿夏)婚」といい、「アシャ」とは、モソ語で「親愛なる伴侶」という意味です。
麗江から約200km、濾沽湖近くにモソ人の村があります。ここでは独特の母系社会が営まれています。この母系家族制度は祖母が家庭の中心、家族全員が彼女の血を引き、男はめとらず女は嫁がず、生家で母親、兄弟、姉妹と生涯一緒に暮らし、父親である男性は「父」や「夫」ではなく単に「おじさん」と呼ばれています。子どもたちは生みの母親だけではなく、母の実家の全員で育てます。
一家の家長は女であり、代々女が家を継ぐ女系の家族です。女性にとって男性はアーシャ(阿夏)と呼ばれるパートナーで必要なときだけ特別に設えた花楼という部屋に夜這いに訪れる存在です。アーシャは必ずしも一人に限らずその相手と一緒に生活せず子供の養育義務も無く父という呼び方もありません。簡単に言うと男性が必要な時だけ妻のもとに訪れるという慣習です。男女とも成人になると、男性が金・銀・玉を贈り、女性は飾り物を返礼して交際をするようになります。
男性は妻と共に生活する義務はなく、昼間は実家で暮らし、夜になると妻のもとへと通う。妻と一夜を過ごしたのち、翌朝再び実家へ帰るという生活を繰り返すそうです。なんともこの様な世界があるとは中国の広さを感じました。
7日目(2月23日) 羅平~石林風景区~昆明(250km)                 (昆明泊:金龍飯店
羅平・金源賓館ホテルを6:30に出発。このツアー最後の訪問地の世界遺産・石林風景区の観光に向かいました。
世界遺産:石林風景区
石林は昆明から南東へ約100kmの位置にあり、2007年に世界遺産に登録されたカルスト地形の石柱群で、石山が森林のようなので「石林」と名が付けられたそうです。総面積が1000平方キロで、この地帯は約2億7000万年前は海底にあり、地殻変動によって隆起して石灰質の岩面が地表に露出し、その後の風雨による侵食や地震などにより岩山が削られて今のような状態になったそうです。鋭い岩が天に伸び、独特な景観でした。
入口には少数民族のイ族の女性たちが案内人として待機していました。イ族の帽子の両側に三角の布が出ているのが未婚で、片方が婚約、何も出ていないのが既に人妻だそうです。。
2007年に中国南部カルストとして世界遺産に登録されました。
石林はその名の通り、石がまるで木のようにそびえたちこの世のものとは思えない景観が人気です。
しばらくして展望台にたどり着き、ここからの眺めは360度見渡せて最高でした。
石林地区は「蓮花峰」、「剣峰池」、「危機一髪」、「極狭通人」、「象距石台」、「幽蘭深谷」、「鳳凰が翼をとく」などと名づけ、歩道をつくり、案内板も整備されていましたが、本日のコースはガイドの馬さんがいないと確実に迷子になります。
カラフルなイ族の民族衣装を着た観光客が広場で記念撮影うぃしていました。
展望台からの眺め
 
 
色んな奇岩がありました。
恐竜の足 貝殻 心臓 カメの頭
世界遺産の石林風景区を観光後、一日目に宿泊した昆明の金龍飯店にPM5時半に着きました。元気な人は昆明の街へのショッピングへ。
明日はホテル5時発と早いのでのトランクの整理をし、早めの就眠となりました。
9日目(2月25日) 昆明 ~北京~関西空港                               
ホテルをAM5:00に出発。バスの中でホテルの朝食弁当を食べて空港へ。
予定では昆明発7:25に搭乗し、北京で乗継いて関西空港には20;10に到着のはずでした。所がこの北京行きの1便が天候不良のためフライト中止になり、さあ大変。次の便の手配、北京止まりになったら北京でのホテルの確保、自宅への遅延連絡等添乗員の佐竹さんや日本の西遊旅行担当者は大変だったと思います。
結局、この日は昆明発16:30で北京に行き、北京空港近くのホテルで一泊して翌日26日(日)北京発で空路、東京・大阪・それぞれ帰国の途につきました。着後、解散。関空からは新幹線で博多駅へ。
今回の9日間の旅行は、大きな天候のくずれもなく、思う存分カメラ撮影ができて大変満足したツアーでした。
東川紅土地・元陽・羅平の旅行で大変お世話になった皆さん。
右から
●添乗員 西遊旅行の佐竹透さん
バイタリテイに溢れ、中国語も堪能でそして18人の参加者にキメの細かいサービスや心遣いをしていただいて大変感謝致します。又、最終日のフライトキャンセルは大変ご苦労様でした。
中央
●羅平 プイ族のガイド 燕さん
日本語はだめでしたが、民族衣装の彼女は愛嬌もあり、写真モデルとしてもてもてでした。
左端
●雲南省現地ガイド 馬鋭敏さん
いつも笑顔のやさしいお兄さんとして、8日間お世話いただき、楽しいバス旅行ができました。謝謝(シェシェ)!
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