若草写真館へ 羅平の菜の花・石林の旅行記へ  昆明・東川紅土地・旅行記へ

2017:02:28記載
 2017年(平成29年)2月17日~2月25日の9日間、中国・雲南省の大地のパレット東川紅土地、元陽棚田、羅平の菜の花、石林のツアーに参加。
元陽、羅平は6年前のツアーに参加していますので2度目になり、雲南省は麗江・シャングリラ・梅里雪山ツアー参加に続き、3度目です。
今回の旅は、世界的に有名になってきたの東川紅土地、世界中のカメラマンが集まり、撮影場所の確保が大変な元陽の棚田と、見渡す限りの羅平の菜の花畑を撮影するのが目的で西遊旅行さんのツアーに参加しました。ツアーは、福岡から1名、大阪10名、東京7名の計18名の参加でしたが、中国語堪能の添乗員さんと全日程大きく天気がくずれることなく楽しい旅行となりました。
写真家の間では話題になっている東川紅土地は酸化鉄を多く含む赤土が有名でその赤色や様々な作物や草花で色彩豊かな、まるでパッチワークの絨毯を広げたような絶景が一年中楽しめる場所でした。ここは春、秋に再訪したい場所でした。
元陽ではハニ族が400年以上かけて作った壮大な棚田の景観に再度感激し、天気はいまいちでしたが羅平の金鶏山からのカルスト地形の山々と満開の菜の花畑は絶景でした。 帰りは昆明発の飛行機が霧のため運行中止になり、やむなく中継の北京泊となり、一日遅れの帰宅となりました。
。(福永攻治)
4 2月20日
(月)
建水の街を散策、元陽着後 
(全福村の展望台)
(バ達の展望台)
(夕日の猛品の展望台
朝、建水の街の散策。その後元陽へ。着後、素朴な龍樹壩の棚田へ。夕方、夕日の名所・何千段もの棚田が創り出す曲線が美しい猛品の展望台で夕日に染められた棚田の景観を楽しむ。元陽泊
5 2月21日
(火)
元陽ホテル 5:00H発
朝日の多依樹棚田
チン口村の棚田ウオーク 
早朝、朝日の名所・多依樹の展望台へ。午後、ハニ族の村・箐口村を訪問。●棚田ウォーク(約1時間)箐口村より、棚田に沿ってハニ族の村・全福庄村へ。その後、夕日の名所・壩達の展望台へ。夕日に染められた広大な棚田の景観をお楽しむ。元陽泊
6 2月22日
(水)
元陽のホテル 4:30H発
朝日の多依樹棚田
元陽 9:30H発 羅平へ
、再び早朝、朝日の名所・多依樹の展望台へ。その後、菜の花畑の広がる羅平へ。羅平泊
7 2月23日
(木)
羅平ホテル 8:30H発
(九龍瀑布)(プイ族の村)
(金鶏山)(牛街)
早朝、朝日に照らされる菜の花とカルスト地形の金鶏山へ。その後、羅平郊外の観光(山上から眺める壮大な滝・九龍瀑布、菜の花畑が地形に沿って等高線を描く牛街。また、プイ族の村も訪問します。羅平泊
8 2月24日
(金)
羅平ホテル 8:30H発
(石林)風景区観光昆明  へ

専用バスにて昆明へ。途中、世界遺産・景勝地・石林風景区を見学。夕食は、雲南名物・過橋米線の料理を賞味。昆明泊

9  2月25日
(土) 
昆明 16:30発
北京 19:20着
昆明発飛行機が天候不良でキャンセルになり北京泊になった。
 10  2月26日
(日)
北京 8:40発
関空 12:40着
北京から空路、東京・大阪・それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
関空から新幹線で博多駅へ。
 4日目(2月20日) 建水の街散策 ~元陽・棚田(106km)               (元陽泊 雲梯大酒店
元陽の旧市街・新街鎮(しんがいちん)のホテル雲梯大酒店に到着後、早速 夕日の撮影の名所・猛品の棚田展望台へ。
雲梯大酒店
新街鎮の街では、唯一の3つ星ホテルなので部屋はきれいだし、元陽では、新市街に位置する雲梯大酒店に3連泊します。
町の繁華街や常設の市場にも徒歩圏内の散策に便利なホテルでした。心配したお湯もでたので持参した温泉の元を使い、バスタブでゆっくりしました。部屋の暖房はエアコン以外に電気敷き毛布が備わっていたので暖かい夜を過ごせました。又このホテルの屋上からは新街鎮が360度見渡せて、2日目の朝には見事な雲海と旧市街を撮影しました。
 
元陽
元陽は、人口は約37万人。主にハニ族、イ族が多く住み、唐の時代から続く棚田は「世界一」と称され、県内の棚田の総面積は12万ha(日本の総面積は22ha)田の間を流れる用水路は4653本にもなり、ある場所は五千段を越えるところもあるそうです。他の地域と違って、普段から民族衣装を着ている人が多く、中国で最も一番民族衣装の着用率が高いそうです。
他の地域と同様、少数民族は標高によって棲み分けがなされていて、海抜100メートルから2000メートルの間に、低い順にタイ族、チワン族、イ族、ハニ族、ミャオ族、ヤオ族と住んでいるそうです。間もなく世界遺産に登録されるようです。県の中心は新街鎮より
1時間下った南沙、また標高1500前後あるので、雨期は多少寒いそうです。
 
中国語では「棚田」とはいわず「梯田」といいます。
世界の奇跡といわれておる元陽の棚田は中国国内海外のカメラマンたちの人気の観光地です。これらの棚田は、ハニ族が400年かけて作り上げた雲の梯子
(はしご)で美称(びしよう)とも呼ばれています。傾斜10°~70°の斜面に、大小様々な形状の異なる棚田が谷間から海抜2000mまで登りつめ、段数は約5000段もあり、山の頂上から麓までびっしりと占める水の張った水田は規模といい、幻想的な景観でした。
現在、道路整備や展望所の増設等を行っており、今後ますます観光化されて、世界遺産登録と合わせて、カメラマンの人気になると思いました。
元陽周辺の棚田の3つのエリア
1. 壩達観光エリア:箐口、全福庄、麻栗寨など区域
2. 猛品(老虎嘴)観光エリア:、阿猛控、保山寨など区域
3. 多依树観光エリア:多依树、愛春、大瓦遮など区域
そのなかの最大級の「猛品棚田」は1133haあり、段数が5000段になります。日本と比較すると、「日本棚田百選」に認定された棚田の平均は約12ha、最大でも岡山県久米南町北庄の88haだから、その規模の大きさが判ります。
 
猛品(モーヒン)の棚田(老虎嘴又は虎の口)
元陽の旧市街・新街鎮(しんがいちん)のホテル雲梯大酒店に到着後、早速 夕日の撮影の名所・猛品の棚田展望台へ。
猛品風景区は別名「老虎嘴」とも「虎の口」といわれ、ハニ族が400年以上の歳月を掛けて作り上げた棚田で夕日に映える棚田の撮影ポイントとして有名で、又、この棚田は1133㌶あって元陽でも最大級で山頂にかけて連なる段々畑は5000段にも達し、その規模は壮大な景観でした。
日没1時間前に猛品の展望所入口に到着するとすでに上の展望所は一杯で隙間がない状態でした。6年前来た時と様変わりで展望所も拡大したものの世界からのカメラマンや観光客が押し寄せているようです。今回は入口から左側の下に降りていく展望所に向かいました。階段を延々と降りると20分ほどで展望台があり、既に三脚で埋め尽くされている状態、一脚で座って見ている人の上からの撮影となりました。
朝日の多依樹tuo yi shu、夕日の猛品 meng pinの撮影は最低でも2時間前に到着しないと三脚を立てるスペースは確保できないようです。このことはツアーガイドさんが理解して欲しいものです。
夕日が落ちると棚田の表情が様々な色合いに変化していましたが、残念ながら期待したほど棚田全体が赤く染まるという夕景は見られませんでした。

この展望所の入り口近くでハニ族の家族・こどもが絵葉書を売り込んでくるので、しかたなく絵葉書を購入。
以後、卵売りの子供に会っても目を合わせないようにしました。
元陽の棚田は海抜1000m~2000mの急斜面(25度)に作られ、それらはお互いに繋がって一つの海を形作っています。その巨大な棚田の海は天上へと続き、その色合いが銀白色・黄金色・赤色へと七色にも変化して行くといわれています。
 棚田を作ったこともさることながら、それを維持し続けていることに感服します。
 日本の棚田百選に認定されてる棚田の平均面積は約12ha。そのなかでも最大の岡山県の久米南町本庄の棚田で88ha。それに対してこの猛品の棚田1133haだそうです。いかに壮大な規模かそしてハニ族に脱帽です。
夕日を撮影出来ず棚田が少し赤くなった程度でした。
右側の写真は突然水田が水蒸気爆発を起こして煙が上がりました。詳細はよくわかりませんでした。 
 展望台入口でイ族の子供達  夕食では添乗員が用意した参加者の誕生日ケーキカット
5日目(2月21日) 元陽・棚田                                  (元陽泊 雲梯大酒店 
ホテルをAM5:30に出発し6時すぎに到着したがここもすでに隙間もない程満員状態でしたが、なんとか三脚立てるスペースを確保。しかし朝日は期待できない天候でしたが棚田の水田が少し赤くなつただけでした。翌日は場所を変え手前の展望台からトライしました。。
 多依樹(タイジュ)の棚田
 
元陽の棚田の中でもっとも美しいと言われる場所です。朝日観賞の名所としてよく知られてます。標高1900m、1年間で約200日は霧に覆われ、そのため、多依樹棚田では雲海も有名です。
霧や雲は流れ、刻々とその表情を変えていく風景が特徴的です。稲狩りが終わり、4月初旬の田植えのシーズンまで水が張られた状態が続くため、東の空から昇る太陽の光が水が張られた棚田一面を照らす、この素晴らしい光景を写真に収めようと、中国国内、または海外からの写真愛好者たちが集まって来ます。 
 赤くなった空と雲海そして水を張った棚田壮大な風景は幻想的で感動しました。
 
元陽では朝日が多依樹tuo yi shu、夕日は猛品 meng pingが人気の展望台でいずれも大変な混雑でした。 
 
展望台から見渡すと、月の光に輝いた水田と雲海で幻想的な風景が広がっていました。
しばらくすると東の山の上から朝日が登り始め、カメラのシャッタの音が響き渡り、歓声が上がっていました。
 
 
 1日目の多依樹の棚田の展望所  2日目のメインの展望台の手前にある小さな展望台で人は少ないが木が邪魔になりました。
 
バ達の棚田 (バーダ / 霸達)
「バ達の棚田展望台」は、新街から約16kmのところに位置し、道路からは手前の展望台へは100mm位で、さらに60m先に新しい立派な展望所(トイレ、レストラン、お土産屋)がありました。雲海と太陽の光に反射した水田が非常にきれいでした。日没時には展望台真向かいの山に落ちていく太陽を、棚田とともに入れて撮影することができました。
バ達の棚田は幅3㎞、長さ5㎞、高低差300mだそうです。西日が反射して水田が輝いていました。
チンコウ、全福庄、麻栗寨などを含む面積666ヘクタールに及ぶ区域です。スケールが大きく、夕日の光に照らされ、燦々と輝く段々棚田は撮影の絶好ポイントです
 
 
雲南省・チベット族の「一婦多夫」について
前回、現地ガイドより、一婦多夫の話と通い婚の話を聞き、本当はどういう生活なのか興味があり、帰って調べた記事が下記の内容です。

雲南省のシャングリラ県から、車で15時間走ると、雪山を2つ越えた所に山々に囲まれた奥深い土地に徳欽県開谷村がありました。主婦のアパウさん(48)は、3人の夫に朝食を用意するため、午前6時前から厨房に入って忙しく働いていた。7時までにトラクター運転手をしている最年長の夫(51)を村の寄合に、2番目の夫(50)を高原に生息する動物ヤクの放牧に、3番目の夫(43)を工事現場にそれぞれ送り出さなければならなかったからだ。
アパウさんの毎日は、「3人兄弟」でもある夫たちの朝食作りから始まっている。 「3人の夫を同じように愛している」というアパウさんは一妻多夫の家族構成について、「先祖代々、同じ暮らし方だから、何の違和感もない」と語り、「夫が3人もいると、毎日いろんなことが起きて、話題が尽きない。夫婦げんかする暇もない」と笑顔みせる。2男2女計4人の子供をもうけ、戸籍上は全員、最年長の夫の子にした。「長男は彼の子であるのは間違いないが、下の3人はどの夫の子か分からない」と明かし少し顔を赤らめた。


この村は9戸から成り、一妻多夫世帯は5戸で、周辺数十カ村と同様、約半分の割合だそうです。
又、兄弟たちを夫にするケースがほとんどだが、友人同士、叔父と甥で一人の妻を迎える例もあるそうです。
この風習は、チベット族が住む3000メートル超という高山の厳しい自然環境と深い関係があるとされる。耕作、放牧可能地に限りがあり、農耕と牧畜を兼業せざるを得ないことから、多くの男性労働力が必要になった。
また、相続による財産分与で土地が細分割されて、兄弟全員が生活を維持できなくなる事態を避けるため、分家せずに妻を共有するようになったともいわれているそうです。

 
全福村の棚田
ハニ族の全福村の展望所から撮影。訪れました。今日は天気もよく、暖かい日で絶好のハイキング日よりでした。村の中を歩くとピンク色の桃の花や黄色い菜の花が咲いてのどかで美しい田園風景が続いていました。家の近くでは鶏や豚が飼育され、水牛で水田を耕し、その水田で魚を獲っているこども等、長閑な落ち着いた田舎風景でした。又、少数民族の女性が実によく働いていて感心しました。 
観光としての資源として棚田が活用されていますが、
この地区の人の重要な農地です。
すべて水牛で耕作したり、ほとんどは手作業だけ・・・・。
風景もさることながらその作業も、今の日本の生活からは想像を絶します!
 
 
 
 全福村の展望所により、撮影しました。西日が当たった水田の色が変わり、絵になる景観でした。
 村人が自宅へ畦道を歩いて帰宅か!。パラソルと赤・水色を着た女性が水田に映ったこの写真は気に入っています。
 共存している村と棚田  棚田の上部は森や林で溜まった水は小川から村や棚田へ、そして雲海や雨で森への循環
 
 
元陽・新街鎮
元陽宿泊ホテル雲梯大酒店の屋上から撮影した新街鎮の街と雲海
 この時期 雲海はほとんど毎日 見られるそうです。
宿泊ホテル前には周辺の村々から集まった人で、非常に活気があり、民族衣装を着た女性がたくさんいました。ハニ族をはじめイ族、バナナ売りのタイ族が集っていました。
 イ族の女性は青いズボンをはき腰に四角い2枚の布をぶら下げています。
 
箐口哈尼族民俗村せいこうハニ族民俗村)を訪問
バー達の夕日鑑賞のまえに棚田ウオーク。ハニ族民族村を訪問し、棚田に沿って全福庄村まで全員歩きました。ました。ハニ族民族村は政府の援助でハニ族が生活している村をそのまま観光化し、民族村として開放していました。村にはハニ族の衣装や農機具、歴史資料などを展示した資料館や、ハニ族の伝統的な茅葺きの家、お土産屋がありました。当日は村のガイドさんの案内で村を一周し、のどかな田園風景を万傑しました。
村から眺めた棚田群
 ハニ族民族村の子供たち
   
 ハニ族民族村を歩く  水タバコは雲南省独特のもので竹筒の中に水を入れ、横からタバコを差し込み、竹筒の上に口をあてながら、しゃがんで吸うそうです。
水田にはカモ 、庭にはピンク色の桃の花や黄色い菜の花が咲いてのどかで美しい田園風景が続いていました。
  水田の土手を人手で修理中  ハニ族が400年かけて作った棚田を維持する苦労が判ります。
 村人とにわとり 絵になりました
 棚田をひたすら歩きました。皆さん元気です。
棚田の畦道を歩くとピンク色の桃の花や黄色い菜の花が咲いてのどかで美しい田園風景が続いていました
 
 
   村の兄弟が喧嘩、お母さんは怒る。昭和の日本の田舎でした。
このツアー参加者   この写真はクリックすると拡大します。
 
 
6日目(2月22日) 元陽・棚田~菜の花の羅平へ(440km)              (元陽泊 雲梯大酒店 
 早朝5:00にホテルを出て、朝日で有名な多依樹棚田へ2度目の撮影に向かいました。撮影後は急いで支度してバスで菜の花の羅平へ
 
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