釧路・丹頂ツルとSL湿原号撮影旅行

 
2015年(平成27年)、3月に予定していた辺境の海外旅行がテロの治安問題で中止となり、急遽、国内旅行の釧路のタンチョウとSL冬の湿原号の撮影旅行(3泊4日・1人旅)を計画。寒波や異常天候は避けたいので実際の手配は1週間前の週間天気予報を確認してから手配。今回はネットで航空券・ホテル・レンターカー(4WD・スノータイヤ)をセットでるるぶトラベルツアーに申し込みましたが鶴居村のホテルが満員のため音羽橋まで車で15分の鶴居どさんこ牧場を予約 。
今回の撮影旅行は音羽橋のタンチョウのねぐら撮影が-15℃の早朝5時からになるので万全の防寒対策品、撮影道具は500mmレンズ、三脚、カメラ2台等を預け手荷物20kg,機内持ち込み8kgに別けて準備。航空券eチケットをプリントして福岡空港へ。
旅行中は1日目の午後と2日目は晴天に恵まれて5ヶ所のタンチョウを撮影、3日目は雪の中のSL冬の湿原号を撮影、最終日の午前中は雪で道路が凍結したため無理をせずホテルでゆっくりして早めに釧路空港へ。レンタルカーの走行は350kmでしたが4WDとスノータイヤで雪道や凍結した道路でも普通のスピードであれば快適なドライブでした。(2015年2月18日:福永攻治)

(飛行機便)
11福岡(09:15)→東京(羽田)(10:50)ANA 3842便   東京(羽田)(11:20)→釧路(12:55ANA 741便
2月14日(土)釧路(13:35)→東京(羽田)(15:25)ANA 742便 
   東京(羽田)(15:55)→福岡(17:55) ANA 3849便
(レンタルカー) 
トヨタレンタルリース釧路空港  レンタカー乗用車 P2クラス/1AT 4WD スノータイヤ  ラクテイス
                                           貸出時間:2/11 13:00 2/14 12:30  借入・返却店舗:釧路空港

(宿泊ホテル)
11日 鶴居どさんこ牧場(TEL(0154-64-7468) 早朝撮影のため夕食のみ
12日 鶴居どさんこ牧場(TEL(0154-64-7468) 早朝撮影のため夕食のみ
13日 スーパーホテル釧路 (0154-24-9000) 朝食のみ 別途駐車代500円

 

撮影旅行スケジュール・コース 

1日目(2015年2月11日:水)
福岡空港~羽田空港(乗継)~釧路空港着(12:55)~空港前レンターカー店(17km25分)~ 阿寒国際ツルセンター(ウグイ生餌・オジロワシとタンチョウのバトル撮影)~(33km50分)~着伊藤サンクチュアリ~雪裡川音羽橋(夕日)~鶴居どさんこ牧場(宿泊)  

2日目(2月12日:木)
鶴居どさんこ牧場4:30起床、AM5:10出発~音羽橋5:30(-15℃)~丹頂のねぐらの撮影(夜明け:7:00~8:30発)~鶴見台朝食『どれみふぁ空』(8:30~10:00発)~伊藤サンクチュアリ(10:00~12:00発)~阿寒ツルセンター(昼食)タンチョウとオジロワシを 撮影(13:00~15:00発)~鶴見台と音羽橋の間の道を曲がったところ(夕日とねぐらに帰るツルの撮影) ~鶴居どさんこ牧場(宿泊)
3日目(2月13日:金)
鶴居どさんこ牧場出発AM7:30~釧路市内・和商市場で勝手丼の朝食~SL撮影のためJR茅沼駅・SL撮影~JR標茶駅・SL撮影~JR釧路駅・SL撮影~和商市場で夕食~スーパーホテル釧路(泊)
4日目(2月14日:土)
スーパーホテル釧路9:00出発~トヨタレンタルリース 釧路空港~釧路空港ANA13:35発(742便)~羽田空港で乗継~福岡空港 PM5:55着
鶴居村のタンチョウ撮影ポイント
①~➄
 鶴居村の「④音羽橋」は周囲に何もないが、雪裡川にかかる橋は、車道と分かれた歩行者用の橋があり、河畔のタンチョウのねぐら撮影ができます。エゾシカが川を横断する姿を見ることもできるそうです。ここの魅力は、早朝にけあらしが発生し、幻想的な霧の中タンチョウを撮影できることですが残念ながら今回の旅行中は-15℃、晴天の条件にはなりませんでした。
音羽橋の北側にある「③音羽橋周辺を眺める丘」(正式名称なし)も穴場。冬季除雪がなされず通行止めなので基本的にカメラマンしか行きませんが、早朝に河畔のねぐらから飛び立つタンチョウを撮影することができるそうです。
①鶴居・伊藤サンクチュアリの近くにある「②菊池牧場」は主に夕方の撮影ポイント。私有地なのでマナーを守って。サンクチュアリからねぐらに帰るルートにあり、夕陽をバックに撮影できます。

 タンチョウの生態
 ○4月~ 8月 
タンチョウは繁殖のために湿原にもどっています。湿原内などで繁殖していますので、この時期はなかなかタンチョウを見ることはできません
○9月~11月 
多くのタンチョウは湿地やその周辺にいますが、秋が深まるにつれ、鶴居や阿寒などの給餌場周辺の地域に集まってきます。この時期のタンチョウの多くは給餌場以外で餌を食べて過ごしています。
○12月~ 3月
タンチョウはねぐらと給餌場、そして給餌場近くの自然の餌場で1日を過ごしています。 
○タンチョウは主に日本や中国、 韓国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシアなどの東アジアを中心とした地域に分布。その中で数多く分布して いるのが、北海道で、全世界の4分の1のタンチョウが暮らしています。また他の地域に棲むグループは渡りを行い、夏 は中国の東北部などで暮らし ますが、冬になると黄河周辺や朝鮮半島に南下してそこで越冬します。しかし北海道にすむタンチョウは一年を通して同じ場所 で生活し、渡りをすることはありません。北海道では特に釧路湿原などに見られます。

○タンチョウは非常に水と関係が深いツルで、水中の生き物を多く食べるため、水辺でよ く見られます。特に繁殖期である春と夏には湿原や、川、湖や沼、海岸などで生活し、冬に渡りをした先では湿原や水田、川や沼、干潟などで見 られます。また冬にはタンチョウを餌付けしている村などに群れで飛来することもあります。

○タンチョウはツルの中では非常に大型で、背 の高さ140cm、体 重は9.5kgになりますが、これまで知られているもので最も重かったオスのタンチョウは体 重15kgになり、背の高さではオオヅルに負けるものの体の重さでは数あるツルの中で最大になっています。また羽を広げた長さも2.4mにも なり、真っ白 な翼を思いっきり開いた姿は迫力満点です。

○「鶴は千年、 亀は万年」と言われ、長寿の代表格みたいに言われていますが、鳥類の中ではかなり長生きな部 類に入ります。野生のタンチョウは大体30年ぐらいの寿命ですが、飼育下のも のは平均50年ぐらいまで生き、最も長かったもので65歳まで生きたタンチョ ウの記録も残されているそうです。このツルは長生きと言うイメージは中国でも同様で、不老不死の仙人がタンチョウに乗った姿で描かれた絵画 が数多く残され ています。 

 ④ 雪裡川音羽橋 
 雪裡川(セッツリ)音羽橋    鶴居村下雪裡第三地区あたりの雪裡川上の橋。鶴居村市役所から車で15分。
鶴居村下雪裡第三地区の雪裡川上の橋。 ツルのねぐらがあり、朝焼け時の絶好の撮影ポイント。タンチョウ撮影のための遊歩道や川の中州の整備をしていました。日の出の朝焼け時が勝負時間・AM7時前後。撮影のメインは、右手の木に霧氷が付き、そこに太陽の光りが当たり、気荒らしが出ていれば川霧に浮かぶ姿は幻想的になりますが今回は残念でした。
5時にホテルを出発して、6時前から撮影開始。既に橋の半分位はカメラマンが並んでいます。観光バス1台、30人ほどが三脚を並べて準備、中国・韓国・アメリカ人の外国人が3割、ここは世界的に有名な撮影場所でした。 
タンチョウは外敵に襲われにくい川の中で寝ます。寝るときは1本足で首を羽根の中に入れます。 
 
音羽橋 撮影ポイント、越冬のために鶴居村に集まっ たタンチョウたちは湧水が豊富で真冬でも凍結することの少 ない雪裡川を塒(ねぐら)とします。タンチョウの塒を観察 できる唯一の場所です。
【音羽橋からのお勧め撮影条件】
-15℃近くまで冷え込む天気予報(冷え込まないと川霧があまり発生しないため)晴れ予報(朝日が当たらないと川霧が輝かない)日の出の撮影時間が最高。この条件は運次第です。
タンチョウの漢字は丹頂  丹は赤い、頂はてっぺんの意味で頭のてっぺんが赤いのでこの名がつきました。
外国人のカメラマンの上をタンチョウが餌を求めてお出かけです。 
タンチョウ撮影中に上空を飛んでいたオオワシを撮影
天然記念物& 絶滅危惧II類(UV)生息:東アジアの北部、オホーツク海沿岸や日本海北部の沿岸。特徴:黒褐色、嘴は濃い黄色で大きい。体長:メスのほうが大きい。約90cm。翼を広げると2.5mほど。えさ:サケ・マスなどの魚、水鳥、アザラシの子など。
タンチョウは日本で一番大きな鳥で口ばしの先から尾の先までが1.4m、翼を広げると2.4m。タンチョウは、ツル目 ツル科 ツル属に分類されるツル。 その美しさから、日本や中国では古来深く親しまれてきた鳥である。 種小名japonensisは「日本産の」という意味であり、頭部の赤い部分が日章旗に似ている、折鶴、千円札、昔話などで身近なことから、 鶴は日本を象徴する鳥になっている。 

① 伊藤タンチョウサンクチュアリ

阿寒国際ツルセンター[グルス] 〒085-0245 北海道釧路市阿寒町上阿寒23線40   電話:0154-66-4011 

101日~31日までAM9:00PM4:30開館 火・水曜日(祝日を除く)年 末・年始閉館  TEL (0154)-64-2620
日中の飛来、求愛ダンスなどを撮影するポイントで毎年12月から月には200羽前後のタンチョウが集まる大給餌場。
ここのポイントは前方右からも左からもタンチョウが飛来、飛去する。午前時頃にタンチョウ用の餌を与えるので、常時100羽近くを見れる。朝飛来してくるのは、AM800前後以降。夕方はPM400前後まで順光で撮影可能。高低の段差のある撮影ポイントのうち、夕焼けバックにした丘の上のタンチョウを逆光ぎみで時刻に舞い降りるタンチョウの羽が太陽で透けるのでとてもきれいです

タンチョウの離陸は体が大きいため小鳥のように、すぐには飛び立てなせん。飛行機のようにかなりの助走が必要のようです。
 
 タンチョウのオスメスは外見ではわかりません。一番確実なのは、「鳴き合い」で見分ける方法です。つがいになったタンチョウは、オス・メスが声を合わせて鳴く「鳴き合い」をします。「鳴き合い」では、オスが一声「コー」と鳴くと、それに続いてメスが「カッ、カッ」と二声鳴きます。また、このとき、ふつうオスは、メスよりも翼を少し高く持ち上げます。
サロルンカムイ(恋の舞)
アイヌでは優雅に舞う美しいタンチョウを湿原にすむ神「サロルンカムイ」と云います。毎年2月頃からこの求愛ダンスを始めます。
    湿地に住む神 サラ【湿地】 オロ【所】 ウン【住む】 カムイ【神】 

真っ赤な朝日を受け、黄金の舞台にタンチョウ鶴は優雅に乱舞していました。
タンチョウは春と夏になると繁殖を行い、夫婦はとても仲良しで、その年の繁殖シーズンの間は一緒に寄り 添って子育てを行います。この絆は大変 強く、たいていは次の年も同じ 相手とつがいになり、どちらかが死んでしまうまで何年も一緒にいることもよく見られるそうです。またその求愛のダンス が美しいことでも知られ、お辞儀をしたり、頭を素早く上下させたり、小さくとび跳ねたりする動作を組み合わせて行います。またダンスの途中 でオスが空に向けて大きな鳴き声を上げると、メスもそれについて鳴く姿がよく見られます。
 
頭の赤い部分は皮膚です。赤い色は、血がすけて見えるためです。怒ったり興奮したりすると、真っ赤になって大きく広がります。 

➄ 鶴居村鶴見台

鶴居村下雪裡第三あたり。道道53号線沿い。 TEL 0154-64-3987  営業時間/8:3017:00 定休日/火曜日

鶴居村下雪裡第三あたり。道道53号線沿い。 日中の飛来、求愛ダンスなどを撮影するポイント。
ここは、背後に民家がありますが濃霧の際は背後の民家を隠してくれるので、その際はベスト撮影地。1月から2月にかけては180羽以上が集まる大給餌場となります。給餌時間は朝と午後30分頃に行います。

丹頂展望が楽しめるギャラリー&レストラン『どれみふぁ空』 
音羽橋撮影後、朝8:30に開店するので2日間ここで朝食。 名物の丹頂カレーは癖になる味でした。お土産に蜂蜜やキャラメルを購入。  

鶴見台の給餌は午前、午後の2回行われ、夜が明け明るくなるとタンチョウ鶴が飛来する。コーンを食べ、太陽が昇るころ一斉に乱舞が始まります。

④~➄ 鶴見台と音羽橋の間の道を曲がったところ(飛翔ポイント)
釧路よりから見て、道道53号線を鶴見台に向かう道を鶴見台手前の三叉路を右手に音羽橋に向かう道を300mくらい進んだ辺り。 音羽橋のねぐらを飛び立つツルはAM8時から10時くらい、夕刻は音羽橋のねぐらへ帰るPM3時半あたりから日没の夕焼け時が勝負。この辺りは、午前中は青空飛翔を、夕方は夕焼け飛翔をV字編隊でカメラマンの真上を飛翔するので中望遠で連写の撮影です。
 この林の向こうが鶴見台です
 
鶴見台からねぐらの音羽橋へ帰るときに飛ぶルート。夕日をバックに撮影するできるポイントです。
 
 
 ねぐらの音羽橋近くの 雪裡川(セッツリ)へ

阿寒国際ツルセンター 
 阿寒国際ツルセンター[グルス] 〒085-0245 北海道釧路市阿寒町上阿寒23線40 電話:0154-66-4011

午後2時から始まる給餌で餌のうぐいを丹頂とオジロワシそしてカラス軍団が争奪戦を繰り広げます。このバトルショーを撮影できるポイントとして外国人には大変人気の場所です。 いい撮影場所は2時間前から三脚を並べています。特に一段低くなった下からタンチョウを撮影できる場所は大変人気です。 給餌の時間が近付きますと、このようにオジロワシやカラスが上空に円を描くように舞い始めバトルが始まります。単焦点レンズでなく、300mm前後のズームレンズでないと動きのある撮影は追えません。

給餌場で与えるのはトウモロコシで魚のウグイを与える所もあります。 
羽ほどのオジロワシとトビとカラスが給餌場上空を飛び交って餌を取り合うこのバトルは写真撮影の醍醐味です。オオワシも時々参戦にくるようです。
 オシロワシの空中戦・ワシ同士で餌の争奪戦。餌の魚・ウグイが空中へ。
 餌を求めてきた白鳥の群れが一斉に飛び立ちました。
 
タンチョウの保護について 
ツルの仲間の中でも際立って美しい羽を持っているタンチョウですが、かつてその羽を求めて大規模な狩りが行われた歴 史があり、これにより数が大幅に 減ったそうです。また近年生息地であるである湿地が、農地の拡大や工場などの建設によりどんどん失われてそのこと も彼らの生息数に大きな影響を与えています。
我が日本でも明治時代には人々の目の前から完全に姿を消してしまい、絶滅したものと 思われていました。しかし1924年釧路湿原のキラコタン岬と言う とこ ろにわずか十数羽が生き残っているところを発見され、 その後厳重な保護活動によって現 在1000羽程度までその数を回復させました。全世界では2000羽 余りのタンチョウが野生に棲んでいると言われています。しかしながらツルの中では2番目に生息数が少なく、いまだに予断を許さない状態 で、国際的にも国内 的にも保護動物に指定されています。
アイヌの人々は彼らのことをサルル ンカムイ(湿原の神)と呼び、崇めており、中国などでも長寿や幸運、愛情の象徴とし て古くは殷の時代から親しまれ 、国鳥にも選ばれています。アジアを代表する タンチョウですが、この先もその美しい姿で空に舞い上がって欲しいものです。
 


SL冬の湿原号の撮影 【釧網本線】釧路~茅沼~-標茶駅
 旅行3日目は雪になったので急遽予定を変更して鶴居村から釧路市内・和商市場へ向かいました。和商市場で豪華な勝手丼の朝食してSL冬の湿原号撮影に向かいました。SLに先行してJR茅沼駅ホームで待機して撮影、その後は終着駅のJR標茶駅構内での撮影、午後からは折り返しになる釧路駅に向かい駅手前の歩道橋から後ろ向きSL機関車の撮影後、雪が激しくなったので釧路港の夕日の撮影は諦めて和商市場で夕食、その後はスーパーホテル釧路の早めの温泉浴となりました。
JR茅沼駅は無人駅ですがタンチョウが来る駅として有名。当日も10羽のタンチョウが駅構内や道路を散歩していました。SLとのコラボ撮影は難しく、ホームの端でSL湿原号を待ちました。
 駅前の道路を歩くつがいのタンチョウ タンチョウの間にハクチョウが首を出しているナイスショット。 
雪の中をSL湿原号がJR釧路駅からJR標茶駅までの往復 (所要時間1時間15分)
 
SL冬の湿原号が茅沼駅のホームへ 
 
可愛い駅舎の標茶駅 この期間は釧路駅間の折り返し運転で復路の機関車は標茶に転車台がなくなったため、後ろ向き運転になる。 
ポイント切り替え、ナイスショット。場所:釧網線 標茶駅構内
 標茶駅構内で機関車を分離して給水作業後復路の釧路駅へ向かう(機関車は後ろ向き)
 
雪が激しくなったので旭橋からの釧路川橋梁撮影は諦めて、JR釧路駅前の歩道橋から後ろ向き運転のSLを撮影 

1日目・2日目の宿泊  鶴居どさんこ牧場  
鶴居村のはずれで音羽橋まで車で15分の距離にある宿泊ホテル。綺麗な広いツインの部屋、トイレバス付で夕食込で7千円。タンチョウの撮影には鶴居村中心地にあるホテルより便利でした。 
3日目宿泊先:釧路市内 スーパーホテル釧路 
085-0018 北海道釧路市黒金町11-1-1
TEL0154-24-9000 / FAX0154-24-9100   
3日目はSL湿原号の撮影のためJR釧路駅前のスーパーホテル釧路に宿泊、温泉入浴、広いダブルベット、バイキングの朝食つきで5千円+駐車場500円の格安ホテルでした。この価格で温泉入浴ができてフロントの女性たちの笑顔の対応はフアンになりました。 
 
 和商市場 勝手丼
085-0118  北海道釧路市黒金町13-25  0154-22-3226  
この市場はJR釧路駅前で無料の地下駐車場もあり、朝8時から開店しているので便利でした。ご飯とみそ汁を買い、自分の好きな刺身を買って載せていく 勝手どんぶりは新鮮で美味しく食べました。帰りは市場の横のコンビニでお土産・お菓子を購入。 
タンチョウとSL撮影の防寒対策内容 
1、防寒対策
○服装は朝5時の音羽橋-15℃対策としてヒートテック系の下着を2枚重ねしてシャツの上にダウンの襟なしチョッキ、さらにライトダウンコートの上に長めのコートを着用。肩が凝らないように軽量のウルトラを着用して日中は脱いでもかさばらにものや高価な防寒着より、インナー下着に良いものを使用した方がいいようです。下はヒートテック系のタイツに室内用パンツを履き、そして防寒用ズボンを履くと寒さ対策は万全です。
○背中には貼るタイプのカイロ、ズボンの両ポケットには貼らないタイプのカイロ。足は靴下を2枚重ねして足用貼るタイプのカイロを使用、靴は防寒用の長靴の方が脱ぎやすく雪対策にも効果的でした。撮影中一番気になるのは足元からくる冷えで足裏の貼るタイプのカイロはほんとうに助かりました。必需品です。

○首・耳が隠れると、かなり防寒になります。フード付き ネックウォーマー フェイスマスク ボアを購入して持参したが夕方や早朝にはかかせませんでした。
○凍結した道や氷面での撮影では、スパイク付きゴムのワンタッチ滑り止めが必要です。
○手袋はスキー用などの厚物ではシャッターが押せませんので待ちの時・移動・機材運搬と撮影する時と使い分けが必要のようです。朝や夕方の寒い撮影はできるだけリモートコードで撮影したので中ぐらいの柔らかい手袋を使用。
2、撮影前の準備
○予備の電池は身に付けて常時保温しておくか、小型のバックに電池とホッカイロを一緒に入れて保温しておく。
○早朝の撮影はカメラ・バッテリー保護用にのカイロを張ったネックウォーマーの防護カバーを着用。小形のホッカイロ2枚重ねて貼るとほぼ常温程度の撮影ができる。
3、撮影時の注意
○降雪時や吹雪の移動・撮影時には、レンズとボディを一緒に覆うゴム付きの「ビニールカバー」が着脱が早くでき便利です。 私は100円ショップの「自転車カゴ用防水カバー」を使用。
 
防寒対策 カメラ・バッテリー保護にネックウォーマー を利用
(内側にカイロを貼る)
雪・雨用カバー(100円ショップで購入)
4、撮影後の注意
○外で冷えたカメラ・レンズを車内に持ち込むのはいいが車内の窓ガラスが結露している時は、カメラ・レンズは結露するので注意。
○温度と湿度の高い屋内への持込で必ず結露するのでカメラ・レンズは持ち込まないことです。
社内でSDカードやCFを外して部屋に持ち込んで編集する。又、昼食時など レストラン・食堂は湿度が高いので、冷えたカメラは絶対持ち込まない事。レンズ内部まで結露すると、なかなか取れません。
 
5、カメラ
○カメラは最低2台必要。基本的に厳冬期の撮影では、カメラトラブルに見回れる恐れがあるため、バックアップ用の意味も兼ねて、2台用意したい。それで、1台のメインカメラには超望遠レンズ(500mm相当)を大型の三脚に載せ、主に地上撮影用。バックアップの2台目は、28mm~200mm相当のズームレンズは上空飛翔撮影用や至近距離撮影用として持参。
今回の旅行で-℃での撮影環境対策をまとめて記載しましたので参考にしてください。



今回は1人旅でしたが、期間中は1ヶ月間鶴居村で部屋を借りてタンチョウ撮影している茨城の人、1週間阿寒国際ツルセンターでオジロワシとタンチョウのバトル撮影している横浜の同年代の人、SL撮影の駅で会った青年は偶然にも佐賀大学の学生でしたので私の車に同乗して一緒にSLを撮影等、初めてのタンチョウとSL撮影1人旅行でしたが、何とか天候に恵まれて課題は残ったものの充実した旅行でした。次回は体力・気力があれば今回撮影できなかったけあらしの中のタンチョウねぐら撮影知床のオオワシの撮影で1週間再訪したい。