(人間との関係)
仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、生物学的に、本物のオシドリは、冬ごとに毎年必ずパートナーをかえます。オシドリに限らずカモ科鳥類は、すべて、必ず毎年パートナーをかえ同じオスと二年以上過ごすことは絶対ありません。
抱卵はメスのみが行い、育雛も夫婦で協力することはないそうです。
小林一茶が『放れ鴛一すねすねて眠リけり』と詠んだように、多くの句で詠まれています。新潟県にオシドリ夫婦の民話があるそうです。
和名のオシは「雌雄相愛し」に由来すると考えられていて漢字標記は鴛が本種のメス、鴦が本種のオスを指します。雌雄の仲が良いと考えられ、本種を用いた夫婦の仲が良いことを指すことわざとして「鴛鴦契」「鴛鴦偶」などがあります(中国では・鳥類雌雄の為、メスが先でオスが後。鳳凰も同じ)。2011年4月現在、日本の普通切手の50円に採用されています。
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