◆鎮守神社:佐賀県鹿島市大字音成戊1986番1
鎮守神社は芸能的に完成された華やかな踊りが特徴的な「母ヶ浦面浮立」ほか数箇所の面浮立や「一声浮立」が奉納されます。
12日は、戸口神社では飯田面浮立、天子神社では音成面浮立、鎮守神社では母ヶ浦面浮立などが奉納され音成浮立と母ヶ浦浮立は県文化財に指定されています。また12日は12時から、かしま伝承芸能フェスティバルが祐徳稲荷神社にて開催。
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チワメキ を先頭に鎮守神社への道行 |
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『烏毛(とりげ)』は大名行列の一部を模したものと考えられますが、先に麻の毛のついた長い棒(烏毛)を2人1組で受け渡しながら踊るものです。衣装は音成の場合はかねうちと同じですが、母ヶ浦では大名行列の奴(やっこ)のような衣装をつけています。 |
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チワメキ |
烏毛(とりげ) |
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母ヶ浦は手の振りや所作がしなやかになり、演技自体も複雑で洗練されたものになっています |
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『かねうち』は女性2人1組で10人(5組)前後で出演します。1つの鉦を2人で持ち、拍子に合わせて2人同時に鉦をたたきます。衣装は、赤い襦袢の上に青い前だれを付け、その上に浴衣を着流します。そして頭に花笠をかぶって、手ぬぐいで顔をおおっていることが特徴です。『大太鼓打ち』は男性1人です。名前のとおり、大太鼓を打つ係です。衣装は鬼と同じですが、頭にかねうちと同じ花笠をかぶります。『笛吹き』も名前のように笛を吹く係です。男性数人で構成します。衣装は羽織(はおり)、袴(はかま)を着ています。 |
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西塩屋の面浮立 鬼が神前に乗り込むまでの道中を奉願道(ほうがんどう)といいいます |
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母ヶ浦(ほうがうら)の面浮立は、毎年9月の第2日曜日に七浦母ヶ浦の鎮守神社の秋祭に奉納されている面浮立です。
出演者は鳥毛8名・笛の役5名・鉦打ち12名・大太鼓1名・かけうち12~15名で、他に奉行1名と頭取5名が付きます。鳥毛は鉢巻に手甲・脚絆をつけ、わらじ履きの奴姿。かけうちは波に碇綱(いかりつな)模様の法被(はっぴ)を着て、紅白のねじり糸の襷がけ白股引に黒脚袢、白足袋にわらじ履きで、手甲をつけます。黄色の布でモリャーシを腹部につるし、両手にバチを持って、シャグマをつけた鬼面をかぶります。笛の役は裃(かみしも)を着た陣笠姿で、鉦打ちは花笠をかぶって口を手拭いで覆い、浴衣を着流して下着の裾を出し、黄色の襷を垂らします。
曲目は「奉願道」「神の前」「かんたん」「村わたし」「新ぶりゅう」「みつがさね」「ちょくばやし」「ちりりん崩し」「まつばやし」の9曲で構成されます。
鹿島市を中心として分布する面浮立は、大地に踏んばる力足、虚空に描く力み手を主体とする悪霊鎮圧的な性格を有する芸能とされますが、母ヶ浦の面浮立は踏み歩みを主体とする勇壮な面浮立の代表的なものとされています。
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母ヶ浦は波といかりの華やかな模様の衣装になっています。 |
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行列の先頭を行く チワメキ |
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「かねうち」は女性で2人1組で、1つの鉦を2人で持ち赤い襦袢の上に青い前だれをつけ、その上に浴衣を着流し、頭に花笠をかぶり手ぬぐいで顔をおおっているのが特徴です。青森のねぶた祭りでおどる(「ハネト)の衣装によく似ていました。 |
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音成面浮立は濃紺(のうこん)の木綿の襦袢(じゅばん)と股引(ももひき)を着て、黄色の帯しめをつけます。母ヶ浦の面浮立などは『波に碇(いかり)』などの模様のついた法被(はっぴ)と白い股引を着ます。 |
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鎮守神社の母ヶ浦面浮立 |
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鎮守神社の母ヶ浦面浮立 |
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五穀豊穣を祈り、各神社に奉納される踊りで荒竹踊り・鳥毛・掛打の3種からなり、笛・鉦・太鼓の音に合わせて、鬼面に頭部の毛をつけ、腹に太鼓を付けた若者が乱舞します。 |
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「鬼(かけうち)」は面浮立の主役とも言うべき役割で鬼の面をかぶり、腹に小太鼓をかけて踊り人数はさまざまでです
音成面浮立では、濃紺の木綿の襦袢と股引、黄色のおびしめをつけます。母ヶ浦面浮立では、模様のついた法被と白い股引を着ます。 |
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鬼面芸として完成された芸と構成を持っている『母ヶ浦(ほうがうら)面浮立』 |
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勇壮なる舞い |
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チワメキ |
かねうち |
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鎮守神社の面浮立(めんびりゅう) 撮影2012年9月9日 録画時間7:00 |
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