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うすき竹宵(うすきたけよい)は、大分県臼杵市で11月の第一土曜日・日曜日に行われる祭で二王座などの町並みに竹ぼんぼりが灯され、般若姫行列などが行われるまつりです。期間中は、竹で作ったぼんぼりが町をライトアップし、晩秋の夕暮れ時に、竹ぼんぼりのろうそくに明かりが灯されると、臼杵の情緒漂う古い町並みが浮かび上がり、観光客を幻想の世界へ誘います。
今回は初めての竹宵のためゆっくり見物し、撮影するため当日は大分IC近くの大分キャセイホテルに宿泊しての観光でした。
観光客も参加して夕方5、時から点灯して終わりは9時までこの間般若姫行列やコンサート等が行われていました。
駐車場は会場に歩いていける市民グランド(無料)を利用、帰りは渋滞で高速まで30分かかりました。
3時半に到着し、早めの夕食と準備中の会場を見て回り、撮影の順番を決め、開始を待ちました。
うすき竹宵は以外と会場が狭く、特に法音寺から旧真光寺の仁王座歴史の道は一方通行になり、大変混雑しますので、一番人気の旧真光寺のオブジュを見学する場合は早めの5時半までにした方がいいいようです。(30分以上待ちの行列ができます)
(撮影2012年11月10日・2010年11月16日 福永攻治)

大分県臼杵市二王座 二王座界隈 0972-63-1111(臼杵市産業観光課)
11月第1土・日曜JR日豊本線臼杵駅から徒歩10分(二王座歴史の道) 
駐車場あり(無料) 臼杵市役所・中央公民館ほか、有料シャトルバスあり      http://www.takeyoi.com/

A.大分自動車道米良ICより下車→国道10号南下→県道25号→国道502号→臼杵市街へ
    (国道502号線沿いに国宝臼杵石仏があります)
B.大分自動車道宮河内ICより下車→県道38号→県道205号→臼杵坂ノ市有料道路(普:310円・軽200円)→県道217号→臼杵市街へ
般若姫伝説
臼杵石仏を作ったといわれる真名長者の娘、般若姫は、その美貌が都に伝わり、朝廷から妃として所望されるが、長者は一人娘である般若姫を差し出すことを拒み、代わりにその姿を描いた玉絵箱を献上する。献上された玉絵箱を見た橘豊日皇子(後の用明天皇)は、身分を隠して臼杵に下り般若姫と結ばれるが、やがて都へ呼び戻される。皇子の子を身ごもっていた般若姫は、玉絵姫を産むと、皇子を追って都へ向かうが、船が嵐に遭い亡くなってしまう。一人娘の死を嘆き悲しんだ長者夫婦は、朝廷に玉絵箱の里帰りを願い出て、遺娘の玉絵姫とともに、玉絵箱を迎える。般若姫行列は、真名長者らが玉絵箱と般若姫の御霊を迎える様子を再現したもので、この祭の中心行事でだそうです。
 
午後5時から仁王座歴史の道で観光客も竹灯篭に点灯。
 うすき竹宵の1番人気はこの旧真光寺のオブジュです。制作は崇城大学の学生です。
見学には行列ができてピークは
30分以上の待ちになります。
 
 
 
 
 
 
仁王座切通しの竹灯、 幽霊も登場で子供に人気でした 
 準備中の各会場風景
 
ステンドグラス調の斬新な竹灯籠 
八町大路の竹灯 竹と内側に貼った紙絵の組み合わせ
 
 
 
  法音寺の境内での竹灯
 
 
法音寺の石段 法音寺の境内 
 
法音小路千扇
 
法音寺前の竹灯 竹かんむりの漢字   八町大路の竹灯 竹の内側を赤で塗装 
 
長屋門のオブジェ。 
 
 
サーラーデ・うすき中庭  稲葉家長屋門 
 
臼杵城址に登城です。まだまだ明るいけどだんだんと雰囲気が出てきました。
 
 
うすき竹宵とは
臼杵の誇りである「臼杵石仏」は真名長者と呼ばれる人物によって造られたと伝えられています
真名長者は名を小五郎といい、その妻は玉津姫と言いました。
また、二人のあいだに生まれた娘は般若姫と言いその美しさと気品は世間の評判となっていました。 般若姫の噂を聞いた時の朝廷は、姫を妃として都へ差し出すように使者を遣わしますが、長者は一人娘という理由でこれを拒み、代わりに姫の姿を書き写した「玉絵箱」を献上しました。ところが、献上された玉絵箱を見て恋に落ちた若者がおりました。それは、後の用明天皇、当時は橘の豊日の皇子でした。皇子は姫に逢うため草深い臼杵に下り、牛飼いに身をやつして長者のもとに身を寄せ、やがて姫と結ばれました。
二人は幸せな時を過ごしますが、朝廷に呼び戻され懐妊していた姫を残して都へと帰っていきました。しばらくして姫は玉絵姫というかわいい女の子を出産します。そして、般若姫は生まれたばかりの玉絵姫を残し、皇子の待つ都を目指して臼杵の港から船出します。
ところが、途中嵐に遭い、般若姫は帰らぬ人となってしまいます。
悲しんだ長者夫婦は、姫の供養のため玉絵箱の里帰りを願い出て、朝廷もこれを許されました。
亡き般若姫の姿を描いた「玉絵箱」は長者夫妻にとっては娘、玉絵姫にとっては母そのものだったのでした。暮れ早い秋の陽はとっぷりと暮れ、里人たちは竹に明かりを灯して暗くなった夜道を明るくしました。その中を都からの勅使や玉絵箱を捧げ持った長者たちが館を目指して歩いてゆきます。うすき竹宵は、長者夫妻と玉絵姫が待つ臼杵へ都から「玉絵箱」とともに帰ってきた般若姫の御霊の里帰りしたという伝説を再現したものです。
ほのかな竹ぼんぼりのあかりが灯るなか、小五郎、玉津姫、玉絵姫、そして大勢の里人たちが待ち受ける中、臼杵の港に都から「玉絵箱」と般若姫の御霊を載せた船が到着いたします・・・。 
 般若姫の行列   般若姫
 
玉絵姫 玉津姫