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毎年5月中旬から6月、佐賀県小城市芦刈町の芦刈海岸では、ムツゴロウの雄がジャンプしてメスに求愛する時期です。潮が引いた干潟では、雌の気を引こうと何度もジャンプを繰り返します。又、恋敵が近づくと背びれを立て、大きな口を開けて威嚇します。この干潟では、体長20センチ前後の雄が、水色の斑点が付いた背びれを扇子のように立て、尾びれで地面を蹴って跳び上がり、遠くにいる雌にアピールしていました。雄は干潟の軟らかい泥に産卵室を備えた穴を掘り、求愛が成功すると雌が入って産卵します。産卵後に雌は巣穴を去り、雄が卵を守る。ムツゴロウは環境変化や乱獲などで1970年ごろから生息数が激減しているそうです。

(撮影データ)   
 カメラ:ニコンD800  レンズ70-500mm・f4
  三脚と折りたたみイス                      (福永攻治)

  (ウィキペディアより)
ムツゴロウ(鯥五郎、学名 Boleophthalmus pectinirostris )は、スズキ目・ハゼ科に属する魚の一種。潮が引いた干潟の上で生活する魚として知られ、有明海・八代海を含む東アジアに分布する。有明海沿岸ではムツ、ホンムツなどと呼ばれる。
成魚は全長15センチ・メートル、最大で20センチ・メートルに達する。体色は褐色から暗緑色で、全身に白か青の斑点がある。両目は頭の一番高いところに突き出ていて、周囲を広く見渡せ、威嚇や求愛のときには二つの背鰭を大きく広げ、よく目立ちます。
軟泥干潟に1メートルほどの巣穴を掘って生活し、満潮時・夜間・敵に追われたときなどは巣穴に隠れるが、昼間の干潮時には巣穴から這い出て活動します。干潟では胸びれで這ったり、全身で飛び跳ねて移動する。干潟の上で生活できるのは、皮膚と口の中に溜めた水で呼吸するためといわれる。陸上生活ができるとはいえ皮膚が乾くと生きることができず、ときにゴロリと転がって体を濡らす行動がみられる。直径2メートルほどの縄張りを持ち、同種だけでなく同じ餌を食べるヤマトオサガニなども激しく攻撃して追い払う。
植物食性で、干潟の泥の表面に付着している珪藻などの底生藻類を食べる。口は大きく、上顎にはとがった歯が生えているが、下顎の歯はシャベル状で前方を向いている。口を地面に押し付け、頭を左右に振りながら下顎の歯で泥の表面に繁殖した藻類を泥と一緒に薄く削り取って食べる。
1年のうちで最も活発に活動するのは初夏で、ムツゴロウ漁もこの時期に行われる。この時期にはオスがピョンピョンと跳ねて求愛したり、なわばり内に侵入した他のオスと背びれを立てて威嚇しあったり、猛獣のように激しく戦ったりする姿が見られる。メスは巣穴の横穴部分の天井に産卵し、オスが孵化するまで卵を守る。孵化した稚魚は巣穴から泳ぎだし、しばらく水中で遊泳生活を送るが、全長2センチ・メートルほどになると海岸に定着し干潟生活を始める

(撮影場所) 佐賀県小城市芦刈町大字永田2753-4問い合わせ:小城市商工観光課 0952-73-8813  
         海遊ふれあいパークのホームページ

撮影した佐賀県芦刈町は、諫早湾のムツゴロウを保護していて、町に入ると「ムツゴロウ王国」という大きな看板があるので案内にしたがって進むとわかります。
 
 背びれを大きく広げて豪快な求愛のジャンプをするムツゴロウ
雄は競い合うように飛び跳ねて雌にアピールします。
求愛ジャンプは5月中旬~6月頃に見れますが、何故かジャンプしない日もあります。
よく観察すると飛ぶ周期があります。又何故かジャンプするときは一せいに飛びます。
恋敵が近づくと背びれを立て、大きな口を開けて威嚇します
ムツゴロウ同士の縄張り争い・あちらこちらでムツゴロウ同士で威嚇を行っていました