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竹田の竹灯篭(竹楽)に訪れた時に、隣の緒方町の原尻の滝の川越しまつりを知り、日帰り覚悟で撮影に出かけました。AM8:00に自宅を出て日田ICから松原ダム、小国、黒川温泉から瀬の本を通って竹田に入り、用作公園、岡城址の紅葉を撮影して原尻の滝に到着。このルートでは帰りの所要時間は3時間で自宅到着はPM10時半でした。
この祭りは緒方町原尻にて約800年余り続く勇壮な祭りで東洋のナイアガラと言われる「原尻の滝」の上流の鳥居を渡ることから「川越し祭り」と呼ばれています。たいまつが明々と燃えさかる中、裸の男衆たちが、川に立つ鳥居をくぐって対岸のお宮まで神輿を担ぎ上げる、迫力万点の勇壮な祭りでした。(福永攻治)

川越しまつり
このまつりは旧暦10月14日頃の週末に原尻の滝のすぐ上の川を神輿(みこし)が渡る800年余りの歴史もつ緒方三社の祭りです。緒方三社は久土知の一の宮社、原尻の二の宮社、上自在の三の宮社の3つでいずれも、郷土の武将緒方三郎惟栄が建てたと伝えられているそうです。
一の宮社には仲哀天皇(父)、二の宮社には応神天皇(子ども)、三の宮社には神功皇后(母)が祭られていて、川越しまつりは、一の宮社のみこしと三の宮社のみこしが二の宮社に集まるものです。つまり、お父さんの仲哀天皇とお母さんの神功皇后が、子どもである応神天皇のもとへ行き、3人で楽しく過ごすお祭りだそうです。この三の宮のお母さんの神功皇后の神輿は、フンドシ姿の男衆にかつがれ、川を渡ります。

久土知の一の宮社仲哀天皇(父) 原尻の二の宮社応神天皇(子ども) 上自在の三の宮社神功皇后(母)
◎第一日 (11月20日)スケジュール
 午後6時00分  三の宮社みこしお発ち(花火合図)
 午後6時30分  三の宮社みこし宮田ご到着
 午後7時00分  三の宮社みこし川越し(花火合図)
 午後7時40分  二の宮社に各社みこし到着
◎第二日 (11月21日)スケジュール
 午後2時00分  神楽開始(緒方神楽)
 午後2時30分  三社お供集合(花火合図)
 午後3時00分  三社みこし御旅所へお下がり
 午後3時30分  御旅所にて神事
 午後4時30分  三社合同お神酒あげ
 午後6時30分  還御祭神事(花火合図)
 午後7時00分  三の宮社みこし川越し
           一の宮社お還り


お問い合わせ 
豊後大野市緒方支所(電話0974-42-2111)

           豊後大野市のHP
原尻の滝と川越しまつりの川と大鳥居
 
二の宮社から見た川越しまつりの川と大鳥居
神輿が乗り越える水門 川越しまつりの川と大鳥居
(撮影機材) カメラD300S、 レンズ 18−200mm、 スピードライト SB-800 、 一脚
PM6:00に花火の合図で三の宮社を出た神輿はいったん宮田(田んぼの中)で川越しのための六尺褌(ふんどし)と足袋(たび)ふんどしに着かえ、
合流した原尻(二ノ宮)の氏子たちと安全祈願をしました。寒い川の中に入るまえに、酒と焚火で体を温め、気合を入れて神輿を担ぎます。
ホイサ・ホイサの掛け声でお神輿を担いで、川へ向かいます
緒方川に入り、水門に向かう神輿
 
狭い水門の堰を登る神輿
水門から鳥居に向かう神輿
 
川の中にある大鳥居をくぐります
 
大鳥居をくぐり、川から上がった神輿は二の宮社へ向かいました。
二の宮社の階段を上がる三の宮社の神輿
一の宮社のみこし(左)と三の宮社のみこしが二の宮社に集まりました。いよいよお父さんの仲哀天皇とお母さんの神功皇后が、子どもである応神天皇のもとで、3人で楽しく過ごすお祭りのクライマックスです。
一の宮社の神輿と二の宮社の神輿は1年ぶりの再会後、お互いの神輿を二三度押し合いを繰り返した後、神社へ。
   
 
三つの神輿が揃ったところで本日の祭りが終了しました。明日は今日の逆コースで川越し祭りが行われます