若草写真館



越中八尾(やつお)のおわらを撮影と思い、クラブツーリズムの越中八尾【月見のおわら】とアルペン・上高地・乗鞍岳2泊3日のツアーに参加しました。「おわら」は天候に左右され降雨の場合、町流し・輪踊りは直ちに中止されるそうですが初日は天気に恵まれて写真撮影ができました。2日目・3日目は台風の影響で時々小雨での山の視界が悪い状態で立山、黒部、上高地、乗鞍の旅行でした。立山アルペンルートは立山駅より登山バス・トロリーバス・ロープウエイ・ケーブルカーを乗継いでの扇沢までのコースは階段等が多く、健脚向きのコースでした。 (福永攻治)
【ツアー名】 越中八尾【月見のおはら】と錦秋のアルペン・上高地・乗鞍岳
【日時】 2008年(平成20年)9月28日(日)~30日(火) 
【参加人員】 ツアー参加34名
【日程】
9月28日 博多(新幹線)~新大阪(特急・雷鳥)~金沢~白川郷~越中八尾【月見のおはら】~富山(泊)
9月29日 富山~立山~美女平~室堂~大観峰~立山ロープウエイ~黒部平~黒部湖~黒部ダム~扇沢~白骨温泉(泊)
9月30日 白骨温泉~上高地~乗鞍スカイライン~畳平~名古屋(新幹線)~博多
越中八尾【月見のおはら】
本来の「おわら風の盆」は例年9月1日~3日まで行われ、20万人以上(八尾の人口が2万人)の人出で大変に混雑し、見学や写真撮影は大変だそうです。今回の「月見のおわら」はクラブツーリズムのツアー客限定で9月27日(土)と9月28日(日)の2日間開催されました。夜19時~21時に上新町と諏訪町の2つの町に6町の踊り手が集まり町流しを行いました。当日はクラブツーリズムのツアーバスが全国から60数台訪れたようですが、中心部を除き少し町外れに行くと見物人は少なく、落ち着いてたっぷりと町流しを堪能することができました。
「八尾」は「やつお」と読み、この踊りと唄は「越中おわら節」といわれるものですが、漢字 で書くと「小原節」となって、鹿児島の「小原節」と間違わないために富山は(おわら)」、鹿児島は(おはら)と読みます。
又、おわらは一説では、江戸時代文化の頃、八尾の遊芸の達人たちが七五調の唄を新作し、唄の中に「おわらひ(大笑い)」ということばを差しはさんで町内を練り廻ったのがいつしか「おわら」と唄うようになったというものや、豊年万作を祈念した「おおわら(大藁)」説、小原村の娘が唄いはじめたという「小原村説」などがあるそうです。
                           
           
   【月見のおわら・動画撮影】
(動画撮影日) 2008年9月28日(日) 
優雅な調べにのって、清楚で優美なおんな踊りが繰り広げられ、手先の表情や頭の傾き、ゆるやかな動きはなんとも云えない気品が感じられて見物人を魅了していました。
よくとおる声の地方(じかた)とおんな踊り・おとこ踊りとが一団になって、「三味線」「太鼓」「胡弓」で唄い踊りながら進む「月見のおわら」の町流し、その情緒を十分に愉しむことができました。

(場所) 富山市八尾町(諏訪町&上新町)
開催時間は19:00~21:00の2時間。
午後7時~8時30分 町流し(上新町通り、諏訪町通り)
午後7時~8時    舞台踊り(観光会館前特設舞台)
午後8時30分~9時 大輪踊り(上新町通り)
出演支部・・・福島、今町、上新町、下新町、西町、東新町
中央の三角マークをクリックして動画スタート
駐車場より井田川の橋を渡り、坂の上にある八尾の会場へは徒歩15分でした。
雪洞(ぼんぼり)で飾られた諏訪町の夜の景観 諏訪町の石畳は道の百選に選ばれている風情のある町でした。
上新町通りでのおわら(この通りは店が多くて明るく、見物人も少ないので撮影場所にはいい場所でした)
女踊りの決めのポーズのなんと艶やかな事!!見とれてしまいます。
おわら大別すると「町流し」「舞台踊り」「輪踊り」の三つがあり、
「町流し」とは
町筋を地方(じかた)の演奏で踊り流すもので、おわらの最大の特徴でもあります。昔ながらのおわらの姿がここにあるそうです。
「舞台踊り」とは
男踊り、女踊り、豊年踊りを組み合わせて体系的に行うもので、演舞場での競演会や、各町の特設舞台等で見ることが出来ます。踊りの組み合わせ、隊形に各町が毎年創意工夫を凝らしているようです。
「輪踊り」とは
地方(じかた)を囲むように踊り手が輪を作り、踊り回るもので、民謡らしい素朴さがあり、当日も観光客を交えて輪踊りがありました。
哀愁を帯びた優雅な調べにのって、清楚で優美なおんな踊りが繰り広げられました。
よくとおる声の地方(じかた)とおんな踊り・おとこ踊りとが一団になって、唄い踊りながら進む「月見のおわら」の町流し、その情緒を十分に愉しむことができました。
おわらの地方(じかた)
おわらには踊り以外に唄と楽器を奏でる「地方(じかた)」が重要な役割をしていました。
おわら節を演奏する楽器は、三味線・太鼓・胡弓で、なんともいえない胡弓の響きがこの踊りの美しさを盛り上げていました。
おんな踊り・おとこ踊りは別々に踊っていますがよく見ると一対になって踊っているように見えます。
踊り方は各町により少しづつ違います。
午後8時30分から上新町通りで町内の踊り手と一緒に大輪踊りが行われました。
撮影について
撮影場所や方法については、踊りの案内人の指示に従い、良好な関係を保つことを勧めます。
進路をふさいだり、輪踊りの内側に入ったり、建物に上がったりしての撮影は禁止です。
今回はフラッシュ撮影は自粛かと思っていましたが、世話人の方に確認するとフラッシュ撮影OKとのことで何とか暗闇でも撮影できました。
世界遺産 白川郷合掌造り集落
白川郷は山里の原風景を残す貴重な集落として、1995年(平成7年)12月にユネスコの世界文化遺産に登録されました。合掌造りは、日本有数の豪雪で暮らす人々の知恵が生みだした家屋で、萱葺き、切妻造の大家屋、3~4階からなり、積雪を防ぐためおよそ60度の急勾配の屋根を持ちます。屋根の茅は、40~50年に1度葺き替えが必要で、今も村人や最近はボランティアの人も加わりこの大作業が行われているようです。

白川郷荻町合掌造り集落

国重要文化財「和田家  右の写真は2003年1月に訪れた時の和田家の写真です。
荻町合掌集落風景  右の写真は2003年1月に訪れた時の写真です
立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートは中部山岳国立公園内にある北アルプス、立山連峰を横断する総延長90kmの山岳観光ルートで昭和46年6月の全線開通以降現在まで年間100万人の観光客が訪れているそうです。営業期間は4月から11月の約8ヶ月間。12月から3月の間は冬期閉鎖です。
富山市内のホテルを8時に出発して
室堂で昼食休憩、黒部ダムで休憩して午後6時に白骨温泉の旅館に到着しました。
室堂ターミナル周辺
中部の駅100選に選ばれた室堂駅は、日本で一番高いところに位置する駅で玉殿の湧水など、徒歩でいける範囲に多くのみどころが点在していましたが、小雨のため1時間の散策で引き揚げました。
大 観 峰 ( だいかんぼう )
大観峰は標高2316mで、立山ロープウェイと立山トンネルバスの乗り換え駅になっていて展望台、売店などがあり、展望台から見下ろす黒部湖は絶景でした。
立山ロープウエイは標高2、316mの大観峰から1、828mの黒部平まで、標高差500mを7分で結ぶロープウエイでその距離は1.7Kmもあり、途中に支柱が一本もないワンスパンロープウエイとしては日本最大級だそうです。
黒部平

標高は1828m。ケーブルカーの駅としては日本一標高が高い場所にあり、駅舎は2階建てで、土産品店も大きなものがあり、レストランも併設されていて、展望所からは立山連峰が見えました。

黒部平のテラスからの立山連峰です。
           鳴沢岳(2641m)、  赤沢岳(2677m)、                   スハリ岳(2752m)、  針ノ木岳(2821m)
黒部ダム
昭和38年に完成した「黒部ダム」は、高さ186メートル、長さ492メートル、日本最大のアーチ式ドーム越流型ダムで、毎秒10トン以上の水を吹き出す黒部ダムの観光放水は、迫力満点でした。2003年6月に完成した新展望広場からの写真です。
白骨温泉
白骨温泉は北アルプスの乗鞍岳、十石岳、霞沢岳の麓に位置する山峡の温泉地で乳白色の湯として全国的に知られた人気の温泉地です。近くには、上高地や乗鞍岳があります。一時温泉入浴剤問題で有名になりましたが、乳白色の入浴剤をいれなくてもきれいな色で泉質もよくて、3回入浴しました。
上高地

上高地は、明治時代にイギリス人ウェストンによって世界に紹介された、現在は年間200万人が訪れる日本を代表する山岳景勝地として有名です。8時に旅館を出発して、30分で上高地に到着。手前の大正池で観光バスから降りて、田代池、穂高橋、ウエストンリ-フ、河童橋までを1時間半かけて整備された自然歩道を歩きました。40年前の学生時代にきた時の大正池とは土砂に侵食されて池が小さくなっていました。

乗鞍スカイライン~畳平
乗鞍岳は3000m級の山々が連なる中で、23の峰、7つの湖、8の平原があり、天気が良ければ槍ヶ岳、穂高連峰など、まさに雲上の世界が眺められるそうですが今日は雲で見えませんでした。
畳平
標高2702mの畳平には山の自然や高山植物が誰でも気楽に楽しめます。駐車場、バスターミナル、宿泊施設、食事やお土産店があります。
魔王岳より畳平バスターミナルを望む
魔王岳2761mまで登りました。(バスターミナルから往復40分)
最終日は乗鞍岳より、一路JR名古屋駅に向かい、17:15の新幹線(のぞみ)で帰りました。
今回は八尾のおわらがメインでしたので、立山・黒部アルペンルートは紅葉の時期に再度撮影にと思いながらの車中でした。